8ナンバー車の税金と維持費

8ナンバー車の税金と維持費:3行要約

税金や維持費節約のために8ナンバー登録をするのは、構造変更手続きの厳格化によって、採算が合わなくなったため現在ではあまり行われない

過去に8ナンバー登録による経済性があったのは、構造変更手続きが簡単であったために行われた

大排気量車や最初から登録区分を選べるような車の場合には、8ナンバーでの登録も一考の価値がある

 

8ナンバー車の利点については、税金と維持費について有利といわれていますね。

 

ほとんどの普通車は5ナンバーか3ナンバーとなりますが、特殊用途車を8ナンバーとして登録することが出来ます。

 

8ナンバー登録・特殊用途車とは

特殊用途車とは、パトカーや消防車など、一般的な乗用車と異なり緊急時などの特殊な場面で利用される車である。

また8ナンバー登録とは、特殊用途で利用される自動車について、装備などを確認して特殊用途自動車として登録する制度区分である。

特殊用途車は利用場面が通常の乗用車よりも限定されるために、自動車税などの課税を改めた基準が適用されるため、過去に不正改造による不正登録が目立った背景がある。

 

そしてキャンピングカーや街宣車(放送宣伝車)などが8ナンバー車となりますが、一般の人が8ナンバーについて考えることはそれほど多くないでしょう。

 

そんな中、今回8ナンバー車についてお話しているのは、このような登録をすることによって税金や維持費の節約に有利ではないかといわれているためです。

 

こちらでは、8ナンバーで車を登録することで車の維持費が節約できるのか、またはその方法や金額についても見ていきます。

8ナンバー車:税金・維持費の比較表

冒頭でお話したように、一般の人が8ナンバーについて関心を持つ機会は少ないのですが、多くの場合には維持費が安くなることを期待して登録を行うようです。

 

3ナンバー8ナンバー
自動車税34500円27600円
自動車重量税24600円16400円
自賠責保険25830円30210円

※自動車税は1500cc区分、自動車重量税は1.5t以下区分の2年分、自賠責保険は24か月区分を参照

 

税金などを見る限りでは、8ナンバー車にすることでの利点は確かにあります。

 

このほか、任意保険や高速道路の通行料金が変わりますが、これら2つは8ナンバー不利であり、任意保険に関しては改造した車では付かない割引があるので、1万円ほど高くなる試算結果があります。

 

また3ナンバー乗用車の車検期間は新車登録時に3年の以後2年ごと、それに対して8ナンバー車は初回登録時から2年の以後2年ごとにおける車検期間になっていますので、途中で構造変更登録をした場合は差は出ません。

 

貨物用の自動車からの構造変更であれば、車検期間を減らせるので手間とその費用で有利になる可能性はあります。

8ナンバー登録をしてもそれほどメリットはない

ここまで見てきたように、8ナンバーで登録することは数字上確かにメリットが存在します。

 

そのことは1990年代に構造変更をして8ナンバー登録をしていた車が多いことからも分かることです。

 

しかしながら、現在ではこの構造変更をすることで8ナンバー登録をするということが、それなりの手間を伴うようになり、本来の意味で構造変更をするならまだしも、課税軽減のために行う場合にはそれほど得ではなくなりました。

 

というのも、8ナンバー登録をするために構造の変更を確認しなければならなくなったため、書類上の手続きだけで済まなくなってしまったのです。

 

このことから、課税関連では確かに8ナンバー車は有利でしたが、構造変更に掛かるお金を考えると、課税軽減のために行う構造変更における経済的な利点はなくなっています。

 

したがって、課税軽減のために8ナンバー登録をするという構造変更手続きはする必要がないとの結論です。

8ナンバー登録をしている状況例

海外仕様のSUVなどはエンジン排気量なども大きいことから、自動車税なども高くなるために、8ナンバーとして登録する場合があります。

 

アメ車のアストロやキャデラック、また国産車ではトヨタランドクルーザーなどの大型車は、良く8ナンバー登録するかどうかで関心が持たれる対象です。

 

他方、事業用の利用もあって、実質的にはトヨタハイエースや日産キャラバンで8ナンバー登録している車が多いような印象で、他には福祉車両などもこの登録が多いですね。

 

実のところ、8ナンバー車として登録することはそれほど難しいわけでもなく、ちょっと知識がある方が挑戦するには比較的簡単な部類に入ります。

 

このような節約ノウハウは知っている人がリスクを承知してやる分には良いでしょう。

 

しかしながら、一般の方が手を出すには不具合があるケースも多いのです。

 

次に説明するのは、8ナンバー登録をした場合の大きなデメリットになります。

任意保険が非常に通りにくい

最近はダイレクト型の任意保険がありますけれども、こういったネット完結の保険会社での取り扱いは非常に厳しいものとなっています。

 

そもそも、実際に車を見ていないのに保険を設計できるわけですから、8ナンバー車のような節税目的の登録車は冷遇されているわけですね。

 

もちろん、キャンピングカーや福祉車両など正当な理由で登録したものなら、保険屋も対応してくれると思いますが、そうでない場合にはハイリスクの案件となりますので出来れば避けたいのが通例となっています。

 

そのため、8ナンバーの車両を取得する場合や変更するときには十分に注意が必要です。

 

任意保険なんて加入しなくても良いという方は別としても、ほとんどの方は無視できないものではないでしょうか。

 

なお、この任意保険については会社所有の車にした場合も高くなりますので、自分が管理できる法人などを持っている場合には、所有者を会社にするか自分にするかという点で迷います。

 

多くの場合には会社所有のほうが有利である場合が多いですが、会社に車をレンタルしているという扱いにすることで、任意保険料を安くして会社の経費として車の価値減少を負担させるなんてこともできますね^^;

一般の人が8ナンバー登録する必要無し

何事も裏技系のものはお得な部分とリスキーな部分が存在します。

 

8ナンバーについては、税金が安くなるのがメリットであり、デメリットは任意保険の加入ですね。

 

それでも、任意保険については加入できる場合もありますので、保険代理店に何社か聞いてみると良いでしょう。

 

等級制度が無いので、若年の方ほど有利であり、年配の方は等級が無い分不利なのかもしれません。

 

逆に若い人、等級が低い人ほど8ナンバー登録をしたほうが経済的な面では得ということになります。

 

一般の人でも、8ナンバー登録が経済的に良い点も多々ありますが、登録時の手間や車検法定費用であったりこの印紙代、また登録した後の面倒も考えると、8ナンバー登録はよいものとはいえず、事業用の車に利用するにとどめるのが望ましいのではないでしょうか。

 

そのうえで、8ナンバー登録を良く知っている方であったり、上記のように通常の任意保険で不利になるような状況では、8ナンバー登録を検討するという程度で良いでしょう。

 

そのため、一般の方が8ナンバー登録をする必要は無いと結論付けます。

 

以上、お役立ていただけたら幸いです。