最近、車両盗難がハイテク装備によって困難になってきているために、小口の物品を手軽に盗める車上荒らしが流行っているといいます。
少し前ではカーナビが非常に高価なものであったため、これを転売して儲けたりしていたわけですね。(なお、現在ではカーナビはそれほど希少なものではない)
ところで、車上荒らしなどは車のハイテク化に伴って盗む物品が変わってはいますが、手口自体はシンプルだったりします。
ここで注目して欲しいのが手口はシンプルなので対策も割りとしやすいということなのです。
そこで今回は簡単に車上荒らしの傾向とその対策を説明していきます。
車上荒らしに人気アイテム
ちょっとの手間・低リスクでお小遣いを稼ぐにはもってこいの人気アイテムが揃っています。
やはり大物である車両盗難は防犯技術向上により難しくなっているようです。
小さく稼ぐのが最近のトレンドのようですね。
とはいえ、最近ではイモビライザーのカット技術もあるようなので防犯技術による防止はイタチゴッコでしかなさそうです。
順位 | 人気盗難物品 |
1位 | 積載品 |
2位 | カーナビ |
3位 | 外装部品 |
4位 | バック類 |
5位 | タイヤ・ホイール |
1位:不動の人気「積載品」
意外にも1位はその他的扱いの積載品です。
これは、特定のものに限らずに盗難される物品は幅が広いことを指しているのでしょう。
トラックやワンボックスの積荷などに当たるものでしょう。
ワンボックスの工具や機械装置などは横流しするには良い盗品なのかもしれません。
仕事で利用している車なら多少仕方が無い面もありますが、乗用車では余計なものを乗せておかないようにするというのは大切ですね。
2位:現在はそれほど価値無し「カーナビ」
2位のカーナビは少し前の流行となりました。
確かに高価なカーナビは現在でも盗難の対象かもしれませんが、安価なものに関してはそれほど価値はなくなってきました。
ネットオークションでお小遣い稼ぎぐらいにしかならないのであれば、わざわざ犯罪まで犯して転売するほどのものではないでしょう。
3位:車好きご用達「外装部品」
外装部品は車の外についていることもあり、すぐに取ることができるお手軽さから人気があるのでしょう。
都市部に住んでいる私にはあまり実感が無いのですが、外装部品は郊外だと人気商品なのでしょうか?
外装のカスタムは、車のパーツに詳しい人でなければ価値がわからないしはずし方もわからないので、おのずと業者関係者が盗難しているのではないかと疑ってしまいます。
ただ、外部に露出している外装品については実のところ、どうしようもなかったりするわけで、駐車場の位置などを気にする以外に対策する方法は無いでしょう。
4位:車上荒らしの定番「バッグ」
定番の盗難されるアイテムだけあって今後もランクインし続けるでしょう。
短い時間であっても見える位置に、お手軽に盗難できそうな位置に置かないようにしてください。
特にバッグ類はそれ自体の盗難も困ったものですが、車上荒らしのときに車を破損させられたりするわけです。
出来る限り盗難の動機を与えるようなものをおかないように心がけたいものですね。
5位:盗むのも盗まれるのも困る「タイヤ・ホイール」
ホイールに関しては外装と同じように盗難対策は難しいですよね。
隣町のあまり乗っていないAE86(昔のハチロクトレノ)は通るごとにホイールとタイヤが消えていきました。
現在は純正でもアルミホイールが装着されている車も増えてきたこともあって昔ほど被害は多くなくなりました。
ただ、ホイールは外部に露出しているだけあって普通の状態では最も盗難されやすいパーツなのではないでしょうか。
これを防ぐには鍵付きのボルトなどを装着して対策するしかありませんが、私の周りではあまり見ませんね。
やはり外観上の都合からこの装備を見送りにするのでしょう。
最近の車上荒らしの傾向
小さくて価値のあるものは盗むには適していて、カーナビ、ETC親機などが代表格でしょうか。
特にETC装置に入っているカードは盗難されて利用されるといったこともあるように、被害額はその物品以上に及ぶ場合もありますので、注意しなければいけません。
匿名性が高くて換金が簡単なものは特に盗まれる傾向が高く、一番分かりやすいのが「現金」ということになります。
(現金に匿名性があるというのは、現金を一つずつ追跡などできないため)
その他、意外なものもありますのでしっかりと対策することで無用なトラブルに関わらずに済むでしょう。
車上荒らしたちが好む時間帯
車上荒らしは当然ひと気の少ない夜を好みそうですが実際のところはどうなのでしょうか?
車上荒らしが犯行に都合が良い時間帯をランキングにしてみました。
順位 | 時間帯 |
1位 | 深夜から朝にかけて(22時~9時) |
2位 | 昼間(9時~17時) |
3位 | 夕方から夜(17時~22時) |
1位:予想通りの「深夜」
やはりひと気が無い暗い夜がメインのシフトのようです。
コソコソ落ち着いて作業ができるのも盗難にはもってこいですね。
作業性は悪いですが、車上荒らしは盗るのに時間がかかるものがありますので、深夜が最も行いやすいという結果です。
2位:意外にも「昼間」がランクイン!
明るくても意外にひと気が少ないことが多いことが特徴です。
生活のリズムが崩れないから一番まともな生活が送れるかもしれません。
また昼間は明るいので作業性も良く、車のパーツなどは外すのにコツが必要なものもありますので、明るいうちに作業するのが良いのかもしれません。
3位:人に見つかりやすい「夕方以降」
夕日を見るとほのぼのするからと思いきや、この時間は帰宅してくることも多いから避けているのか。
それとも夕飯をゆっくり食べてから活動をするのでしょうか?
車上荒らしをするうえで、夕方以降は時間帯としてあまり適当ではないようです。
人気の車上荒らし作業場所
意外に様々なところで活動できる盗難作業です。
小口で仕事ができるので、場所を問わず活動できるのですね。
順位 | 場所 |
1位 | 自宅 |
2位 | 契約駐車場 |
3位 | その他 |
4位 | コンビニ駐車場 |
5位 | 通勤先駐車場 |
6位 | 路上 |
駐車場あるところならどこでも職場になるのが車上荒らしですが、その活動場所を詳しく見ていきましょう。
1位:当然の結果「自宅」
これは車の所有者の自宅ですね。
自分の敷地だからといって安心して高価(に見える)な物品を入れておくことがターゲットになるようですね。
良く言われるのは、「空き巣は良く下見をしている」ということで、空き巣の副業的なところで車上荒らしも行っているのかもしれません。
2位:最も車が停止している場所「契約駐車場」
車上荒らしに人気のある時間帯1位とも関係性がありそうですね。
深夜などにはひと気がなくなりますので、落ち着いて作業ができることが人気の秘訣でしょう。
また、獲物となる車も多く停車しているので、仕事場所がまとまっていることも理由の一つかもしれません。
3位:ランキングに入らなかった「その他」
これが物語っているのは広く様々なところで盗難活動が行われているということです。
場所を選ばない仕事ということですね。
それだけ車上荒らしの対策が難しく、また対策していても車上荒らしにあってしまうということなのかもしれません。
4位:ちょっとした隙に掏られる「コンビニ」
車上荒らしには一瞬の隙を突いて行動する敏捷性が発揮できるのがコンビニなのかもしれません。
見える位置に換金性の高いものや盗難者を期待させるようなものを置かないのがトラブルを避けるうえで重要です。
ある意味で車上荒らしのイメージとして、「ちょっとした時間で」盗難にあうのはコンビニでの車上荒らしによるものですね。
5位:油断してしまう「通勤先の駐車場」
私も10年以上前に原動付自転車のナンバーステーを取られました。
今にして思えばあんなものまで取るのは、窃盗者は相当な雑食なのでしょうか?
それとも個人の怨恨であるとすれば、私の職場にいる人間が犯人だったのかもしれません。
6位:車上荒らしの定番「路上」
路上を6位になっているのならその他というのはどこに該当するのでしょうか?
ある意味でその他的な扱いを受けるはずなのですが、ここで路上ということでした。
車上荒らしといえば停車中に行われることが基本ですが、都市部においては最近路上での駐車が厳しくなっているので、もっとランキングを下げている可能性はあります。
盗難され易い車について
盗難にあう車というのは車種による部分もありますし、セキュリティーが弱そうであると判断した場合にも盗難に合います。
一般に車上荒らしについては、確実にお金になるものについて、低リスクで行える犯行を好む傾向にあります。
つまりは、高級車を盗めば高く売れて儲かるわけですが、多くの場合防犯アラームなどを設置していることが多いので、簡単に盗難できて換金し易いパーツやバッグなどを盗むことが現実的に多いようですね。
他方、ハイエースやバイクのスーパーカブなどは海外においても人気があり、輸出で換金が容易なのでとても人気があるようですね。
近年では、プリウスのバッテリーなどのパーツや車の付属品などが盗難に有っているというデータがあります。
車については変える事は出来ませんが、防犯意識についてはいつでも変えられるので、隙を作らないように注意したいものです。
人気の車上荒らし手口
基本的には窓を割るのが基本のようです。
素手で戦うならパンチするのと同じぐらい一般性があることですね。
もちろん鍵が開いているなら紳士的に進入するでしょう。
レジャー施設の駐車場などはカーナビ盗難に人気があるようです。
私の親戚が釣具店で話をあわせてきて、搭乗してきた見ず知らずの男に脅されて金銭を巻き上げられたという新しい手口を食らいました。
車上荒らしではないのですが、こういったことも起こりえます。
最近は車上荒らしと車両盗難以外にも副業をする方が増えているようです。
ひと気の少ない駐車場というのが、車上荒らし人気スポットのようですね。
これは車上荒らしというよりは強盗に近い犯行ですが、中にはこういった行動を起こす犯罪者もいます。
車上荒らしの対策
車上荒らしには動機を与えないことが大切です。
人気スポット第4位のコンビニ駐車場などはきっかけがあればすぐ動かないといけない=きっかけが無ければトラブルに巻き込まれにくいの分かり易い例でしょう。
防犯装備は効果的な予防策にはなりますが、結局のところ取られるときは取られます。
駐車場の借りる場所や自宅の駐車場ならシートをかけるなど、車上荒らしの対象とされにくくされるほうがオススメです。
車の窓は閉め忘れないようにしましょう。
専用工具でドアを開けられて紳士的な車上荒らしをされるかもしれません。
窓ガラス割りには防犯フィルムを張っておきましょう。
これはフィルムを張ることで窓ガラスを破壊して鍵を開けるのに時間をかけさせる要素になります。
野外駐車場などでは特に有効ですが、落ち着いて作業できるひと気が無い場所ではあまり効果が無いかもしれません。
監視カメラを仕掛けてもそれほど意味は無い
車上荒らしにあって困るのは、物が盗難にあうことにあわせて車が破壊されることです。
そのことを考えると、監視カメラで犯人を特定したとしても、車が破壊されて多くの場合には物も戻ってきません。
確かに抑止力として防犯カメラ、またはダミーカメラは効果を発揮するかもしれませんが、決定打にならないという点については留意すべきでしょう。
もし、監視カメラ関連をつけるならば、防犯警報装置などを設定しておくほうが有効ですし、セキュリティを向上させることよりも重要なことは、盗難にあわない努力をすることにあると考えます。
車上荒らしと自動車保険の関係性
保険関連で良くあるのがここまでは対象でここからは対象ではないということ。
いざ、車上荒らしにあって損害を報告したら、全く補償されなかったというケースも多いので、ここで確認しておきましょう。
一般に、自動車保険の「車両保険」に加入している場合に、付帯条件が無ければ、車が破壊された場合と車と一体化した物品について補償があります。
対して、一般の車載品などの保証はありませんから、ここには注意が必要です。
例としては、車に一体化されたカーナビが盗まれた場合に、これを補償対象になりますが、バッグなどの一般的な物品については当然に補償されません。
また、問題を難しくするのは後付のカーナビなどで、この場合も補償されないケースがほとんどでしょう。
保険の範囲については、車上荒らしに限らず常に注意して確認しないと、いざ補償となったときに補償されないとなったらとても不愉快な思いをするので要注意です。
車上荒らしにあったときの手順
運悪く車上荒らしにあったときには、まず盗まれたものを確認して警察へ届出を行うようにしてください。
保険で補償を求める場合には、警察への届出が必須ですので、経済的な理由からも行う必要があります。
また、車上荒らしについては犯人は捕まらない場合がほとんどで、検挙率も低いと考えています。
特に、車上荒らしの犯人が見つかったところで、経済的な損害賠償を請求しても全く意味がないことが多いです。
そのため、いかにして被害にあわないかという点に注意したいところです。
車上荒らしの手口と対策:まとめ
以上、車上荒らしの傾向と対策でした。
車上荒らし対策で最も良いのは、
- 動機を与えないこと
- 対象にされない
これに勤めてください。
車の中に換金性が高い物品を置いておかないことや鍵をかけ忘れないこと。
また駐車するスペースによっても対象にされ易い場所とされにくい場所があると思います。
防犯グッズを使うことも良いでしょうけど、リスクとリターン次第ではあまり効果を発揮しません。
そのため、根本的な対策として相手にやってみよう!と思わせないことが大切です。
戦争や喧嘩も勝てる気がするからやってしまう、盗難においてもその動機を与えないようにしましょう!
お役立ていただけたら幸いです。
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