アクアの税金は安い?:サムネイル1

トヨタアクアを買う場合には、エコカーであることから税金の減免を期待、またハイブリッド車であることから燃費が良いこともあって維持費が安く済むことにも期待している方も多いはずです。

つまり、アクアを購入する人の関心は、税金と維持費の安さにあるわけです。

アクアの税金と維持費のポイント
  • 車購入から売る・廃車までの費用を考えると得でもない
  • エコカー減税・グリーン化税制による減免は確かに効果あり
  • 軽自動車や普通車と比べると経済的に見劣りする場合あり

カーディーラーは本当のことを言うと車が売れなくなるのであまり言わないのですが、実はハイブリッド車だからといってお金で得できるとは限らず、むしろ損をすることが多いです。

このことは、車維持費に着目することが多いのですが、実は車購入から処分するまでの期間で考えると、それほど得ではないし、むしろ損をする可能性すらあるということです。

とはいえ、環境性能が良い車はエコカー減税やグリーン化税制によって、例えばアクアの自動車重量税は2回目の車検まで免除されるので、3回目の車検時まで払うことはないので、6年目まで払う必要はありません。

ただし良い面ばかりを見て車購入を決めてしまうのは危険であり、実は保有期間全体で見る必要があるということをこちらではお話ししていきますね。

まずはアクア購入から掛かる金額についてみていきましょう。

アクアの税金(自動車税と重量税)と車体価格

トヨタアクアに掛かる支出はエコカーであることから優遇措置があり、比べるために同クラスの「トヨタヴィッツ」と最廉価グレードで税金関連の優遇措置を比較しました。

ヴィッツ外観 トヨタ自動車公式
アクア登場前のトヨタ自動車コンパクトカー代表車種 出典:https://toyota.jp/vitz/exterior/?padid=ag341_from_vitz_top_exterior
トヨタアクアの税金優遇トヨタヴィッツの税金優遇
エコカー減税(自動車重量税)約22,500円(100%)約3,800円(25%)
環境性能割約44,600円(3%)約24,700円(2%)
グリーン化税制(自動車税)約22,500円(概ね75%)0円(優遇なし)
合計約89,600円約28,500円

どちらも廉価グレードで比較していますが、最近の減税優遇施策は年々厳しくなってきていて、メーカー(トヨタとホンダ)が売りたいエコカー以外の車は厳しい状況になっています。

もちろん環境性能に優れている車は経済性でも望ましく、燃費が良いことも多いためにエコカーを購入する利点も少なくありません。

ただし、車体価格を考えると状況が変わってきます。

車体価格の違いに注目!

アクアとヴィッツはどちらもトヨタ自動車のコンパクトカーなのですが、車体価格が大きく違うことを考えてみてください。

トヨタ アクア - 価格&グレード - トヨタ自動車WEBサイト
https://toyota.jp/aqua/grade/?padid=ag341_from_aqua_navi_grade

アクアの廉価グレード「L」の車体価格は1,818,300円でした

これに合わせてヴィッツの廉価グレードである「1.3F」を見てみます。

トヨタ ヴィッツ - 価格&グレード - トヨタ自動車WEBサイト
https://toyota.jp/aqua/grade/?padid=ag341_from_aqua_navi_grade

ヴィッツの廉価グレード「1.3F」の車体価格は1,509,200円で、上の画像では1,203,400円とありますが、1リッターモデルなのでさすがに比較は難しいため、1.3リッターモデルで行っています。

これは具体的な例なので一つのモデルとしてみてほしいのですが、エコカーとガソリン車の車体価格の差は「309,100円」であり、税金優遇措置の差は「61,100円」、そうなると「248,000円」の差を維持費で埋める必要があるでしょう。

そして正直言うと燃費の差で車体価格の差を埋めるのは難しい状況で、燃費が良いことでお金が節約できるというのは、スタートの時点からかなり不利なことがわかってもらえたと思います。

したがって、経済的に得をしたいならば、アクアを選択するということは悪いことで無いとしても、節約したいならば車体価格も気にする必要があるということをよく考えと欲しく、特に新車での購入はよく考える必要があるでしょう。

時系列でみるアクア自動車税と重量税など

トヨタアクアの時系列支出
購入時自動車税30500円(年額)と消費税(環境性能割で約44,600円優遇あり
1年後※1自動車税8000円
2年後自動車税30500円
3年後(車検)自動車税30500円と車検整備費用とその消費税
4年後自動車税30500円
5年後(車検)自動車税30500円と重量税15000円(※)、車検整備費用とその消費税

※自動車重量税について2年分、購入時期や法令適用によってかなり変わるので注意!参考:国土交通省の自動車重量税pdf

ページ最初でも言いましたが、アクアの自動車税は購入時に減税されるのではなく、購入後1年目での減税となります。

これは車オーナーに有利にするためであり、実は自動車税は月割計算をすることになりますので、買う時期によってはせっかく自動車税が減税になるのに、1年分の減税がされないのはもったいないですよね。

そのため、自動車税の減税は丸一年の減税が適用できる次の4月1日以降ということなるのです。

アクアの税金減免額は大きくない

こうやってみると、トヨタアクアを購入してエコカー減税で得をするのは自動車重量税が5年間分免除されることと、自動車取得税を免除されることはかなり大きく、特に5年間車に乗り続けるような状態なら効果を最大限に享受できますね。

なお、自動車税はグリーン化税制の特例であって、エコカー減税とは違うものではありますが、両者は同様に減税効果があるために区別せずにエコカー減税としています。

ただし車税金を確実に減免出来ることはうれしいことですが、額としてはそれほど大きくないことにも着目してください。

税金の減免と車の選び方

税金額について節約できることを考えると、やはりエコカー現在やグリーン化税制が適用されることは家計が助かるのは当然のことになります。

そのため、アクアなどのハイブリッド車を購入すると決め込んでいたときにはとても良い制度となりますので、適用期間内に目当ての車を登録することが出来ればいくらか得をすることが出来るでしょう。

ただし、購入から廃棄までの車ライフサイクル間で支出を考えると必ずしもお得とはいえないのです。

このことは、ハイブリッド車が車維持費が安くなるのではないかという期待と同クラスの車よりも高い車体価格を比較する必要があるでしょう。

新車は高くて割りにあわない

どうしても金銭的な得をしたい場合には新車を購入する場合も比較対象に状態の良い中古車も入れるべきです。

というのも新車というのは価値からすると割りに合わないからです。

車は登録・届出をすることで、見た目上ではナンバーを取得すれば、新車から中古車になるわけですが、このときには価値が8割になってしまうからです。

これを私は新車プレミアムと呼んでいますが、つまりは300万円の車だとナンバーを取るだけで240万円の価値になってしまうということになります。

これがもったいないという方は結構増えてきて、結局新車で買うとしても中古車も比較対象に入れるべきというのはこういうことです。

どうしても新車がよいというなら別ですが、金銭的に少しでも損をしたくない場合には、参考にしてみてください。

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高い車体価格を取り戻すのが難しい理由

一般に、ハイブリッド車やクリーンディーゼル車は車体価格が一般のガソリン車よりも2割~3割前後高いことがほとんどです。

新車販売価格で例をあげると、トヨタアクアは176万円なのに対してマツダデミオでは135万円と40万円ほどの価格差があります。

その高い車体価格を燃費で回収するとなると多く走らなければいけません。

走らせ方によって変わってきますが、多くの場合では15万km前後走らせるほど車を利用する機会がないと取り戻せません。

つまり、燃費が良いことが経済的なのかどうかについて考えると実はそれほど効果が大きいわけではないことがわかってもらえると思います。

エコカーの欠点は高い車体価格

このように高い車体価格を燃費で回収するためには多く車を使わないといけないというジレンマがあります。

さらに追い討ちをかけるようにハイブリッド車には、5年~10年後にはバッテリーの交換が待っています。

3代目プリウスが販売されたのが、2010年前後、アクアは2011年から販売されましたので、この問題については2018年から2020年に話題にあがるものと考えています。

バッテリー交換の費用は安くなく、10万円から20万円の支出で、車検時と重なると50万円を超すような支出になってしまう場合もあるでしょう。

せっかく高い車体価格を回収したと思ったところで、また高い整備費用が掛かるわけですから、結局のところガソリン車とハイブリッド車を支出面で比較するのはあまり良いものではないことが分かりますね。

なお、走行によって車体価格差を回収するとした場合には、30万円分の高い車体価格を燃費で回収しようとすると7.5年で1年2万km以上は走らないといけないのでどれほど大変か分かると思います。

長期穂的に保有して、車を毎日使う人がようやく取り戻せるような状況であって、ハイブリッド車だから維持費が安く家計の負担が軽くなるわけでないということをご理解いただけたと思います。

グレードを上げたとしてもヴィッツのコスパは良い

ヴィッツは、エンジンサイズなど様々な選択ができることを考えると140万円ぐらいからで考えると妥当かもしれませんが、それでも価格差は大きいでしょう。

この車体価格の開きを燃費と減税で回収するというのはとても大変で、乗り続けることが大前提、さらには良く車を使う必要があるでしょう。

それならば、車体価格が安い車に乗ったほうが不確実性は小さいものになるでしょう。

そのため、優位性について考えるならば、今メジャーではなくなってしまったヴィッツを選択できるのならば、トヨタアクアを買う場合と比べて確実に支出を節約できるものとなります。

トヨタアクアの税金:まとめ

アクアは総額の支出面でいえばそれほどお得というわけでないことが分かってもらえたと思います。

別に安くしたいなら燃費が多少安くても中古の軽自動車を破格で買ってちまちま乗ったら一番安いわけです。

それでもなぜ皆さんはトヨタアクアを選ぶのかといえば、やはりバランスの良さがあげられるでしょう。

支出が安いほうが良いなら安い車体を買えばいいというのはわかっている人が多いのです。

アクアを選ぶ理由は経済的な理由ではなかった

では、なぜそれを選ばないのかといえば、出来るだけ良い車を買いたい、または他の人が良いといっている車を買うほうが安心である、という思いからでしょう。

せっかく買う車がダサい古い車では、周りの目もありますから、それはあながち悪い考え方ではありません。

高級車は買うほど余裕はなく、ありきたりなコンパクトカーではやはり気が向かないというようなところが、アクアを選んでいる理由なのではないでしょうか。

周りの方が、あなたが車を買ったことに納得してくれて、もちろんあなた自身も納得できる選択がトヨタアクアなのだと思います。(ダサい車を買ったときの周りの方の冷たい反応は嫌ですからね^^;)

結局のところ、エコカーだとか維持費が安いだとか税金が免税・非課税になるというのはそれほど重要ではないのかもしれません。

先進的なエコカーに乗りたい、その中でも予算に見合うもの、価値のあるものを乗りたい。

トヨタアクアを選ぶ方はこのようなバランスの良さを無意識下で判断しているのでしょう。

つまりは、トヨタアクアを選ぶならば、維持費が安いからではなく、その先進性や話題性についてお金を出すという考えで買うべきであり、維持費が安くて家計が助かるから選ぶべきものではない、ということを理解して検討するようにしてくださいね。

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