中古車査定の良いやり方を元ディーラー査定士に聞いてみた

元中古車査定士にインタビュー

車買取や販売を見てきた方とお話する機会がありましたので、その情報をそのままシェアしたいと思います。

 

ただ、機材が良くないことで音が聞き取りづらく、また私のインタビューが下手で冗長になってしまいました。

 

そのため、重要な内容を動画下に抜粋してまとめとして記載しています。

 

動画については、うそ偽り無くインタビューが行われたという証拠として掲載していますので、特に時間が無い方は抜粋した内容を見てください。

中古車査定士がいう車を高く売る方法とその他疑問

車を高く売るポイントについては、動画一番最後に言っている「足で稼ぐ」という点が重要です。

 

売却金額の交渉時の買取金額において「車買取額は高ければ高いほど良い」という回答はあながち交渉としては間違えではありませんが、実質的な効果としてはあまり望ましくないようです。

 

金額的な材料を持って「別の業者はいくら付けましたがあなたの会社はそれ以上出せますか?」という簡単な交渉を、めんどくさがらずにやることが車を高く売るために大切ということでした。

 

 

特に一番最後の車を高く売る部分については重要ですが、その他の車を売るときにある疑問についても聞いていますので、それも含めて抜粋してみましたので、気になる項目を確認してください。

 

買取店でもディーラー(販売店)でも査定する内容や基準は同じ

中古車の査定といえば買取店とディーラーで別の金額や評価になることが多いですが、どちらも「中古車査定士」が行うという点では共通のようです。

 

車のことを画一的に評価できなければならないので、当たり前といえば当たり前ですが、車を売るユーザーからすると別の基準を有しているものと考えてしまいます。

 

今回、インタビューしたことで買取業者もディーラーも査定する内容や基準は同じであることを確認しました。

 

つまりは、査定する基準は同じでも金額的な差が出るという点には、他の要因が当然にかかわってくるということです。

 

これについては続く「買取と下取りの車評価額が異なる理由」をご確認ください。

買取と下取りのメリット・デメリット

買取と下取りにはそれぞれメリットとデメリットがありますが、多くのユーザーは車を高く評価されたいと考えますから、この点において買取査定が有利であるとのこと。

 

どうしても、下取りよりも買取のほうが査定額は大きくなりやすい現状は、ディーラー側からも認めることであるようです。

 

ただ、下取りにおいても言われてみれば納得するメリットがありました。

 

下取りは車買い替えを前提としていて、次に購入する車まで基本的には期間をあけずに乗ることができるという点です。

 

確かに買取業者では、代車を出してくれるということはあってもできれば自分の車を乗っているほうが、勝手も分かるし良い面が多いですよね。

 

その点で、下取りでは自分の車を車買い替えまで乗り続けることができる点はメリットです。

 

それにあわせて、車買い替えで買取業者かディーラーかに車を売ることを考えている場合には、下取りには手続き簡略化の利点があります。

 

書類や手続きなどが1度で済むわけですから、手間を掛けたくないという方にとってはよいでしょう。

 

まとめると、金額を取るならば「買取」、手間や快適性を取るならば「下取り」にメリットがあり、デメリットはその裏返しというところにあるということです。

買取と下取りの車評価額が異なる理由

車オーナーが、車を売るときの一番大きな関心ごとは車の評価額、もっというといくらお金を手にできるかですよね。

 

そうなると、車売却先として買取業者とディーラーがありますが、買取業者による「買取」が、ディーラーによる「下取り」よりも金額的に優位である場合がほとんどです。

 

では、この差はどのような理由で発生するのでしょうか?

 

インタビューをした結果次の3点があげられます。

 

  • 業者間競争で買取業者がディーラーに負けられないこと
  • ディーラーの構造的に買取業者に支出する金額で勝ちにくいこと
  • 買取業者のほうが売却ルートを複数持つために利益を出しやすいこと

 

ディーラーは車を売ることで利益をあげられますが、買取業者は車を買取って転売しなければ利益をあげられません。

 

このことを考えると、買取業者はなんとしてもディーラーに負けるわけにはいきません。

 

そのため、ビジネスモデルを調整してでも買取業者はディーラーに買取金額について勝とうとするわけです。

 

また、ディーラーの構造的にも買取業者よりもコストがかかりやすいので、ディーラーは下取り査定評価では不利になりやすいことがあります。

 

さらに、買取業者のほうが売却ルートが多いこともあって利益があげやすく、ここでもディーラーと車評価額に差が出る理由となります。

 

以上より、売却先が同じだとしても構造的なコストがかかったり、競争内の優位性でビジネスモデルを調整したり、または利益が多く出せるからこそ、下取りよりも買取のほうが車を売るときに金額的な優位性があるということでした。

査定士を味方につけるとちょっとだけ得

車を売る時には、洗車や掃除をしたほうがよいのか、そうでもないのかという点については、良く話しが出ていることです。

 

私は一貫して意味はないということで考えていましたが、元ディーラーの中の人では意見が異なりました。

 

車を売るときに、多少車をきれいにしておくことは査定士の心象をよくすることに効果的であるということです。

 

この点についても納得したうえで洗車や掃除はそれほど意味が無いと考えていたのですが、実際問題としてもうすこし複雑な理由があります。

 

業者が車を買うときには上長の許可などが必要であり、ここで心象が得られるかで、車オーナーが良く扱われるか悪く扱われるかが、変わってくるのです。

 

当然ですが、心象が良い場合にはなんとかして高く売れるように努力しようと、業者内での交渉をしてくれますが、悪い場合にはそこまでしてくれないでしょう。

 

もちろん、洗車や掃除でこれが全面的に変わるものではなく、むしろ交渉全体でいえる話すですが、まずはスタートラインとして車をきれいにしておくことが悪い印象を与えないためには必要というところで理解しました。

 

そのため、多少はきれいにしておくことは、車を高く売ることについて間接的に影響を及ばすということになります。

 

なお、どのぐらい車をきれいにするという程度については、続く「売る車の洗車や掃除をどこまですればよいのか」を確認してください。

車買い替え商談時に買取査定を申し込むことについて

下取りの商談を行っているときに、下取りの査定額がどうしても高くないことで買取査定を受けてみたいと考えることは少なくないはずです。

 

このときに、ディーラーで買取業者に査定を依頼することが、あまり良く考えないかどうかという点について質問しました。

 

結果として、販売店にもよるけれどもあまり気にしないというのが多くの場合いえることであると回答を得ました。

 

ディーラーは車を販売することで利益を出せるために、下取りにおいてはそれほど気にしていないようで、むしろ早く車を買ってくれないことのほうが困るということでした。

 

つまりは、買取査定を受けたり買取業者に車を売ることは気にしないのですが、これによって商談が遅くなる点は困るようです。

 

もちろん、このことは販売店によって違うこともありますし、担当者によっても変わってくることですが、ディーラーのビジネスを考えると多くの場合に当てはまるのではないでしょうか。

売る車の洗車や掃除をどこまですればよいのか

車を売るときに査定士の心象を良くするということでちょっとだけ得であることはお話したとおりですが、車をどこまできれいにすればよいのかということも考える必要はあります。

 

結論をいうと、多少きれいにしておけばよく、ワックスがけまではする必要はないということでした。

 

簡単にできる掃除までやってこれ以上はちょっと大変・・・という手前まで、つまりは手間を掛けずにできる清掃をすれば大丈夫です。

 

ポイントとしては、外装を軽く洗車してうち窓などの汚れをふき取る、エンジンルームのほこりを落とすという場所を指摘されましたので、参考にしてみてください。

車を売るときに車検の有無が車評価に与える影響

意外に多い疑問については、車検の有無によって車の評価がどのように変わるのかということでした。

 

そのため、車検がない車について車検を取得してから車を売ったほうがよいのか?なんていう疑問も確認しています。

 

結論としては、ユーザーが思っているほど車検は評価されないようです。

 

車の流通経路については、国外に輸出してしまえば車検があろうが無かろうがあまり関係ないということになりますよね。

 

対して国内流通では、車検があれば当然に評価されるわけですが、車を売った後にすぐ次の買い手が見つかるまでは、この車検を有効に利用できませんから、当然満額での評価はできないということになります。

 

特に流通経路がどうなるのかを車オーナーが考えることができない以上、むしろ車検がないほうがすっきり考えることができる点で、精神的にはよいのかもしれません。

 

車検があることで、国内流通する場合には多少評価されるとしても、車検があることで車評価額があがるということを期待しすぎないほうが良いというのが、インタビューした結果分かったことでした。

キズやへこみの評価減について

車にキズやへこみがあれば当然に車の評価額が落ちますが、その程度や車の価値に比例して変動するものなのかという点について質問しました。

 

まずキズやへこみについては確実に評価減されるようで、小さいキズでは1万円であったり、ある程度規定が決まっているようです。

例)キズの程度によって「A1」や「A2」などの規定があり、この規定に基づいて減額する

 

また、実質的な問題として修理することを考えると、特殊色という塗装の場合には修理にお金がかかるために、評価減も大きくなるようです。

 

通常の色であれば1万円減となるものが、特殊色ならば5万円減となる場合もあります。

 

このように、キズやへこみには規定が決まっていてある程度減額には基準があるようですが、修理まで考えるとさらに大きく減額される可能性があるということになります。

 

また、あたりまえですが車価値が100万円の場合と30万円の場合には、この評価減も多少車価値に比例するものということも回答を得ました。

 

このことは、先ほどの評価減を修理する部分まで考えると、車価値に比例しているということについて共通の考え方ができる部分もあります。

 

価値が高い車ほど修理費用を掛けることができる、または修理して流通させたほうが有利と考えれば、当然にキズやへこみによる減額も大きくなるということにもある程度関連して考えることができますね。

車を高くためには簡単なことを怠らなければOK!

最後に車を高く売るためには、元業界人らしく「足で稼ぐことが大切!」という回答をもらいました。

 

業者間で査定額を比較して交渉するなら2週すると車が高く売れるということです。

 

さらにその際には、具体的な金額を持って交渉しなければいけないということです。

 

具体的な金額で交渉することによって、担当査定士が上長に相談することにも役立ちますし、何より話が早いということがユーザーにとっても業者にとってもよいのでしょう。

 

まめな方以外は、手間がかかることはめんどくさいので行いたくないものですが、車は本やdvdのようなものではなくそれなりに高く売ることができる資産ですので、多少手間をかけてもよいのではないかと思います。

 

当サイトでは、車の買取相場についてもある程度調べることができますので、そちらの情報を持って交渉のスタートにしてほしいと思います。

 

⇒車の査定相場についてはこちらから確認

 

車を高く売ることができない理由

中古車査定を依頼したならば誰でも出来るだけ車を高く売りたいと考えますが、実は普通に交渉したところで高い査定が出ることはなかなかありません。

 

これは業者もできる限り車を安く買いたいということで、あなたの車を高く売りたいということと、業者の車を安く買いたいという利害が対立しているためです。

 

そのため、テレビCMなどでは車を高く買うといっていますがそれは表向きの話で、セールストークであると考えるべきです。

 

そもそも車を買う際には、安ければ安いほど利益が増えますので儲けるには当然でしょう。

 

それに加えて中古車を査定する担当者は車を安く買う交渉のプロです。

 

このような状況ではあなたが車を高く売ることについて絶望的に思えます。

 

それならば車を安く売ってしまうことはしかたがないのか・・・といえばそんなことはありません!

 

実はやり方を守って中古車査定を行えば誰でもほどほどには車を高く売ることが出来るのです。

 

最も重要なことは車を安く売らないこと、安く売らないことを気をつければ実は車を高く売ることが出来るのです。

中古車査定を成功させるための3つの要素

ここでは大切な要素を3つに分けて説明したいと思います。

 

基本的にこの3つを守れば交渉のプロに丸め込まれることは少なくなるでしょう。

 

  1. 安易に希望額をいわない
  2. 即決はしない
  3. 相手のビジネスも考えてあげる

 

各要素はこの後に具体的な説明があります。

 

業者はなんとかしてあなたの車を安く買おうと思っていますので、こちらが不利になるようなことについてうっかりしゃべってしまうことも少なくありません。

 

というよりも多くの場合、うっかりしゃべってしまいますので注意してくださいね。

 

次にこれら3つの要素について個別に詳しくみていきます。

 

希望額は安易に言ってはならない

あなたが考える車を売る価格というのはどのようなものでしょうか。

 

漠然と高く売れればよいとはせずに、少し考えてみてください。

 

おそらくは、納得いく価格なら良いとするのではないでしょうか。

 

少し前は下取よりも少し高い価格を提示することでこの納得いく価格を作っていました。

 

車オーナーも下取よりも高く買ってくれるならそれは良いと納得したわけですね。

 

業者としても、これを仕入れて業者オークションで転売して利ざやを稼げたわけです。

 

ただ、時代は変わり業者を取り巻く環境も変化しました。

 

現在は車オーナーもある程度賢くなり、ライバルも多いです。

 

そういったときには、車オーナーが納得いく価格というのも変化していますよね。

 

基本的にはどの業者も安く買いたいのはお話したとおりなのですが、その業者より少しだけ高い金額を申し出るという方法は変わらないのです。

 

そのため、あなたの納得いく金額を探ってきています。

 

このサイトをご覧頂いたあなたにはぜひ高い査定額を目指してがんばって欲しいので、納得いく価格を高く設定して欲しいのです。

 

なお、査定額の限界は業者のビジネスモデルに依存します。

 

安易に希望額をいわないことで、相手のペースにならずにあなたが主導権を握ることが出来るでしょう。

 

 

相場を知ったうえで交渉を始めることができれば、良いスタートを切ることができますので、よろしければ当サイトの相場検索を使ってください。

 

即決交渉はほとんどの場合損をする

査定業者は早くあなたと契約をしてしまいたい傾向にあります。

 

なぜなら比較されることで車を安く仕入れることが難しくなる場合が多いからです。

 

そのため、さっさと契約をしてもらい車オーナーが解約してくれてもキャンセル料が入るような仕組みになっているのです。

 

実際に即決のオファーが得である場合もありますが、基本的に即決を要求するときはまだ高く売れる可能性があると考えても大丈夫です。

 

特に人気がある車種なら比較によって値段をあげることが出来ますので、「大変嬉しいプランですが比較して決める」と丁寧に断るのもよいですし、話が分かりそうな業者なら比較用の値段を教えて欲しいと単刀直入にいうのもよいでしょう。

 

とにかくは後々不利になる可能性が高い即決については基本的にしないスタンスがよいでしょう。

 

⇒すぐに車を売ることを決めると損をすることが多い理由

 

相手のビジネスも考えてあげる

さて、最後に一番大切な要素です。

 

日本人である我々は個人対業者となった場合には個人保護の倫理というわけではないですが、なにか大きな気持ちになることが多いようです。

 

車買取も例外ではなく、「車を売ってやるのだから高い値段をつけろ」と考えている方も少なくないでしょう。

 

業者もあなたの車を安く買いたいので、大きな態度を取ったり対等であるとは思っていない、思わせないように対応していると思います。

 

しかしながら、車を売るということに関してはビジネスパートナーぐらいで考えたほうがしっくり来ることが多いです。

 

ちなみに法的な立場の上では民法566条・民法570条に基づく瑕疵担保責任であなたのほうが不利な立場になっています。

 

⇒個人売買に見る売主の瑕疵担保責任は大きい

 

あなたは自分の車を高く売るビジネス、業者はあなたの車を安く買うためのビジネスとお考えください。

 

そうすることで見えてくるものも多いのです。

 

車の価格についてはトレードオフといいますか、お互い利害が対立していますのでどちらも妥協できない点でしょう。

 

しかしながら車の引渡し時期や事故履歴などの的確な情報提供は必ず相手のビジネスのためになります。

 

また交渉時間を短くするというのも相手にとってプラスになることが多いです。もちろん業者が交渉時間を長くして粘る戦術を取っている場合があります^^;。

 

あなたが比較して高く売ることに関心が高いということを示した上で、比較用の査定額の提示をお願いするほうが業務効率としてはよいのです。

 

そういうわけで私は査定額の面では譲れないけどその他では積極的に協力するというビジネスパートナー志向でお付き合いするのがよいと提案します。

 

⇒協力はするけど立場を強くして交渉に挑む方は多数業者に査定依頼

業者のやり方を知っておけば素人でも対応可能

ここまで見てきたように車買取業者は結構手強い!ということがわかってもらえたはずです。

 

普通に車を売っていたら安く売ってしまっていたのでは?なんて思ってしまいますよね。

 

何事もやり方を知っていればうまくいくことが多く、逆に知らないことで致命傷になることも多いです。

 

中古車査定についてはまさにこれが当てはまるもので、相手の交渉の出方を知っておけばあなたはある程度対応することが出来るでしょう。

 

冒頭のインタビューも参考にしていただき、できる限り高く売るためには足で稼ぐという点、つまりは簡単だけどちょっと面倒な交渉を2週行うという点は守るようにしてください。

 

これらを参考にして、あなたの車を少しでも高く売れるようがんばってくださいね。

 

以上、「中古車査定の良いやり方を元ディーラー査定士に聞いてみた」でした。

 

お役立ていただけたら幸いです。

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